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マニフェストE票とは?

マニフェスト(産業廃棄物管理票)は、産業廃棄物の排出事業者が外部の業者に処理を委託する際に交付しなければならない専用の伝票です。ここでは、マニフェストのうちE票について、その役割や保管の必要性などを解説していきます。

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1. マニフェストE票とは

マニフェストE票は産業廃棄物の最終処分完了の報告、確認のための伝票

マニフェストE票とは、産業廃棄物の最終処分が完了したことを報告するために処分業者から排出事業者に返送される伝票です。排出事業者は返送されたE票をチェックすることで、排出した産業廃棄物の最終処分が終了したことを確認できます。
E票でチェックすべきポイントは、以下のとおりです。

  • 最終処分が完了した年月日、最終処分をおこなった場所が記載されているか
  • 最終処分をおこなった場所は、契約書に記載された場所と一致しているか
  • 返送期日は遅れていないか

E票の返送期限は交付の日から180日以内

マニフェストE票は、交付の日から180日以内に排出事業者に返送する必要があります。180日以内に返送されてこない場合、排出事業者は処分業者に処理状況を確認して、生活環境の保全上の支障の除去または発生防止のために必要な措置を講じ、30日以内に措置内容等報告書を都道府県知事に提出することが義務付けられています。

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2.マニフェストの運用方法

廃棄物の処理工程ごとの状況が把握できる

マニフェストは、一般的に複写式の7枚つづりの伝票(A票~E票)からなっています。排出事業者はマニフェストに環境省令で定められた事項を記載して交付し、廃棄物の処理工程ごとに業者から終了の報告(写しの返送)を受けることによって、産業廃棄物の最終処分までの処理状況を把握することができます。

A票からE票までの伝票ごとの流れ

マニフェストは、一般的に複写式の7枚つづりの伝票(A票~E票)からなっています。排出事業者はマニフェストに環境省令で定められた事項を記載して交付し、廃棄物の処理工程ごとに業者から終了の報告(写しの返送)を受けることによって、産業廃棄物の最終処分までの処理状況を把握することができます。

・A票:排出事業者が保管

廃棄物を排出したとき、排出事業者がマニフェストに必要事項を記入して運搬業者に交付し、運搬業者の受領サイン後、A票を切り取って保管します。

・B1票:運搬終了時に運搬業者が保管

運搬業者は、排出事業者から引き取った廃棄物を処分業者へ運搬したら、終了年月日を記入して保管します。

・B2票:運搬終了後に運搬業者から排出事業者に返送

B2票はB1票とともに切り取って、排出事業者に返送します。排出事業者はB2票が手元に届いたら、運搬が終了したことを確認します。

・C1票:処分終了後に処分業者が保管

処分業者は、廃棄物の処分が終了したら、C1票に終了年月日を記載してC2票、D票とともに切り取り、C1票は手元に保管します。

・C2票:処分終了後に処分業者から運搬業者に返送

廃棄物の処分が終了したら、処分業者から運搬業者に返送します。運搬業者は手元にC2票が届いたら、処分が終了したことを確認します。

・D票:処分終了後に処分業者から排出事業者に返送

廃棄物の処分が終了したら、処分業者から排出事業者に返送します。排出事業者には手元にD票が届いたら、処分が終了したことを確認します。

・E票:最終処分終了後に処分業者から排出事業者に返送

処分業者が中間処理業者として処理後に発生した廃棄物(例:木くず焼却後の焼却灰など)をさらに運搬業者、最終処分業者に委託処理する際は、中間処理業者がマニフェストを交付します(二次マニフェスト)。二次マニフェストも、排出事業者が交付したマニフェスト(一次マニフェスト)と同様の流れで保管、返送、確認がおこなわれます。
最終処分業者から中間処理業者(処分業者)に二次マニフェストのE票が返送されてきたら、確認のうえ一次マニフェストのE票に最終処分先、最終処分終了の年月日を転記して、排出事業者に返送します。排出事業者は手元にE票が届いたら、最終処分が終了したことを確認します。

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3. マニフェストE票の保管の必要性

マニフェストの保管期間は、廃棄物処理法で定められています。E票については、処分業者から返送され受け取った日から5年間保管する必要があるとされています。E票の保管が必要とされるのは、不法投棄が発覚した場合の責任の所在を明確にすることに加え、排出事業者の責任意識を高めるという意図もあると思われます。保管義務に違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。

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4. マニフェストE票のよくある質問

Q

マニフェストE票の役割とは何ですか?

A

マニフェストE票は、産業廃棄物の最終処分が終了したことを処分業者から排出事業者に報告するための伝票です。排出事業者は、返送されたE票をチェックすることによって、排出した産業廃棄物が適正に最終処分されたことを確認することができます。

Q

マニフェストE票の返送期限はいつですか?

A

運搬業者や処分業者のもとに渡ったマニフェストは、運搬、処分が終了したら、業者が控えを手元に残して、決められた期限内に排出事業者に返送するように定められています。E票を処分業者から排出事業者に返送する期限は、マニフェスト交付の日から180日以内です。

Q

マニフェストE票は保管する必要がありますか?

A

マニフェストE票は、不法投棄が発覚した場合の責任の所在を明確にするため、また排出事業者の責任意識を高めるという意図からも保管する必要があります。E票の保管期間は、廃棄物処理法によって、処分業者から返送され受け取った日から5年間と定められています。

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