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産業廃棄物の「燃えがら」とは

産業廃棄物の種類の一つに、燃えがら(燃え殻)というものがあります。そして、産業廃棄物である「燃えがら」は、その取り扱いや処理についてしっかりと把握し、正しく対応していかなければなりません。今回は、「燃えがら」の概要や具体例、その処理方法について解説していきます。

「産廃担当者が知るべき廃棄物処理法」を1冊にまとめました

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「産廃担当者が知るべき廃棄物処理法」を1冊にまとめました

新しく産廃担当者となった方向けに、廃棄物処理法を中心に知っておくべきことを簡単に紹介します。

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1. 燃えがら(燃え殻)とは

「燃えがら」とは、物を焼却した後に残る焼却残さのことで、事業・活動に伴って発生したものが、産業廃棄物の一種として数えられます。

物を燃やすことによって発生する産業廃棄物は、他に「ばいじん」がありますが、「燃えがら」と、「ばいじん」は別物。「ばいじん」は、焼却炉の集塵機等(しゅうじんきなど)で集めたススやその他の物質のことを指しており、「燃えがら」とはしっかりと区別がなされているので注意が必要です。

物を燃やした時に底に残るものが「燃えがら」、空中などに漂い集塵機等で集められたものが「ばいじん」と理解すると、わかりやすいでしょう。

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2. 燃えがらの具体例

「燃えがら」の定義は、事業として物を燃やした後に残ったもの。具体的には以下のようなものが、「燃えがら」に分類されます。

  • 石炭がら
  • コークス灰
  • 重油燃焼灰
  • 煙道灰
  • アルミ灰
  • 下水道焼却灰
  • 製紙スラッジ焼却灰
  • 各種重金属含有焼却灰
  • 焼却炉の残灰
  • 炉清掃排出物
  • 廃活性炭
  • その他焼却残さ
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3. 燃えがらの処理方法

環境省が発表している「産業廃棄物の排出及び処理状況(平成29年度実績)について」によると、「燃えがら」の排出量は1,876千トンで、産業廃棄物全体の0.5%を占めています。そして、処理の比率に関しては、再生利用量が60%、減量化量が13%、最終処分量計が27%という結果になっており、産業廃棄物の種類の中でも最終処分の比率が2番目に高くなっています。

以下で、それぞれどのような処理がなされているのか、具体的に見て行きましょう。

リサイクル処理

「燃えがら」の主なリサイクル方法としては、溶融してスラグ化し、土木資材や建築資材、路盤材として使う方法があります。他にも、「燃えがら」を焼成してセメント原料として、再利用する方法などがあります。

埋め立て処理

「燃えがら」を埋め立て処理する場合、コンテナなどの容器に収納し、管理型最終処分場で処理されるケースが多くなっています。

しかし、「燃えがら」に重金属が含まれている場合などは、管理型最終処分で処理することができないため、コンクリート固化を施して有害物質を閉じ込めたり、溶融して重金属を取り除いたりといった安定化の処理を施す場合もあります。

ただし、コンクリート固化をすると廃棄物の容量が増してしまったり、コストが増加してしまったりと、デメリットになる部分もあるため、必ずしも安定化をしているわけではありません。安定化せずに最終処分をする場合は、遮断型最終処分場で処理することになります。

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