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特別管理産業廃棄物管理責任者とは

産業廃棄物の中でも、爆発性のあるものや毒性、感染性のある「特別管理産業廃棄物」を排出する事業者は、それらの処理業務を適切に行うために、特別管理産業廃棄物管理責任者を事業所ごとに設置しなければなりません。ここでは、特別管理産業廃棄物管理責任者(以下、廃棄物管理責任者と表記)の概要や任命できる人の条件などについて、詳しく解説していきます。

1. 特別管理産業廃棄物管理責任者の設置義務

廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)法第12条の2第8項では、特別管理産業廃棄物を排出する事業者は、事業所ごとに廃棄物管理責任者を設置することが義務付けられています。
しかし、廃棄物管理責任者になるためには、廃棄物処理法の施行規則で定める資格を持っている必要があり、どのような人でもその職責に任命できるわけではありません。もしも事業者が廃棄物管理責任者を設置しなかった場合は、30万円以下の罰金が科されてしまいますので注意をしなければなりません。

2. 特別管理産業廃棄物管理責任者の役割

爆発性や毒性を持っている特別管理産業廃棄物は、何も対策を講じなければ、人々の健康や生活に大きな被害を与えてしまう可能性があります。そのため、特別管理産業廃棄物の管理や処理については、通常の産業廃棄物よりもより一層注意深く、かつ確実に遂行していかなければなりません。こうした管理・処理の徹底こそが、廃棄物管理責任者に与えられた役割であり、旧厚生省通知では、具体的に以下の内容が記されています。

排出状況の把握

自らの事業所がどういった種類の特別管理産業廃棄物をどれぐらい排出しているのかを正しく把握することが、廃棄物管理責任者に与えられた役割の一つです。排出状況の把握ができていなければ、不法投棄などの事件を未然に防いだり、何らかのトラブルがあった時に迅速な対応ができず、被害をいたずらに拡大してしまったりする可能性もあります。さらに、以下に紹介する廃棄物管理責任者としての役割の残り2つを担うことも難しくなってしまうため、特に重要な役割と言えます。

処理計画の立案

廃棄物管理責任者は、自らの事業所の排出状況を把握した上で、それをどのように処理していくのか、その方法や計画を決めていかなければなりません。事業所の規模による多少の差はあっても、廃棄物の処理は総じて複雑で、その場その場の判断で進められるような簡単なものではありません。事前にしっかりと計画を立て、各担当者がやるべきことをしっかりと明確にしておくことで、スムーズな処理を実現することができるのです。

処理方法の確保

立案した処理計画に応じた委託業者の選定やマニフェストの交付等も、廃棄物管理責任者の役割となります。人々の暮らしや地域社会の環境を守るという自覚を持ち、責任感を持って一つひとつの業務にあたることが大切です。

3. 特別管理産業廃棄物管理責任者の資格の内容

廃棄物管理責任者には、「感染性産業廃棄物を生ずる事業場」に対応できるものと、「感染性産業廃棄物以外の特別管理産業廃棄物を生ずる事業場」に対応できるものの2種類があります。またそれぞれの廃棄物管理責任者になるために必要な資格も異なるため注意が必要です。

4. 特別管理産業廃棄物管理責任者になるまでの流れ

「感染性産業廃棄物を生ずる事業場」に対応できるものと、「感染性産業廃棄物以外の特別管理産業廃棄物を生ずる事業場」に対応できるものの2種類がある廃棄物管理責任者ですが、その任に就くためにはそれぞれ必要となる資格を有しておく必要があります。

「感染性産業廃棄物を生ずる事業場」の場合

感染性産業廃棄物を生ずる事業場で廃棄物管理責任者になるための資格は、全部で3種類あります。

一つ目が、医師や薬剤師、看護師など、医療系の資格を有していることです。この場合、その他の条件はなしで廃棄物管理責任者になることができます。

二つ目が、環境衛生指導員の資格を有していることです。この条件で廃棄物管理責任者を目指す場合、資格を持っていることに加えて、環境衛生指導員として2年以上の実務経験を積んでおく必要があります。

三つ目が、大学・高専の医学や薬学等の課程を卒業していることです。こちらは、実務経験等は必要ありません。

「感染性産業廃棄物以外の特別管理産業廃棄物を生ずる事業場」の場合

学校区分および修了科目によって、廃棄物管理責任者になれる条件が細かく違っているため注意しましょう。また「感染性産業廃棄物を生ずる事業場」の場合と違い、条件として廃棄物の処理に関する実務経験が問われるようになっている点もしっかり確認しておかなければなりません。そしてその中でも特に注目すべきなのが、表中にある「上記の者と同等以上の知識を有すると認められる者」という表記です。

多くの都道府県・政令市では、公益財団法人日本産業廃棄物処理振興センター(JWセンター)が開催している「特別管理産業廃棄物管理責任者に関する講習会」を修了することで、上記の「同等以上の知識を有する」と認められるようになっています。そのため、JWセンターの講習を受講することで廃棄物管理責任者になるケースが多くなっています。

5. 講習会情報

最後に、上でも解説した「特別管理産業廃棄物管理責任者に関する講習会」について、詳しく紹介します。

JWセンターの講習会

廃棄物管理責任者の資格取得を目指す人を対象に開催されている講習会で、特別管理産業廃棄物に関わる業務を適切に遂行するために必要な知識の修得が目的です。

講習会は丸一日をかけて行われ、最後に修了試験を受け、それに合格することで廃棄物管理責任者としての資格が認められるようになります。

受講の申込みは郵送またはWebから行えるようになっております。申込み後、受講料の支払いが完了すると、テキストが届けられますので、それを元にオンラインで講義動画を視聴。その後、専用の会場で試験を受け、それに合格をすることで、廃棄物管理責任者としての資格を得ることができます。

JWセンター講習会URL:https://www.jwnet.or.jp/workshop/index.html

イーリバースの無料講習会

前々年度の特別管理産業廃棄物(PCB廃棄物を除く。)の発生量が50トン以上の事業場(詳しくは http://www.env.go.jp/recycle/waste/laws/kaisei2017/faq_mani.html)では20年4月より電子マニフェストが義務化されました。

イーリバースドットコムでは電子マニフェストに関する講習会を無料で実施しております。講習会では電子マニフェストに関する情報はもちろん産廃委託契約の電子化に関する情報も提供しております。下記URLからお申込みできます。

イーリバース講習会URL:https://www.e-reverse.com/service/mazenkoku_2/

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